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跡見学園女子大学地域交流センターシンポジウム『東日本大震災と「記憶」の記録化』で報告をしました

NPO法人歴史資料継承機構じゃんぴんです。

2019年12月21日、跡見学園女子大学地域交流センターにて、

シンポジウム『東日本大震災と「記憶」の記録化』が開催され、

当会代表理事・西村慎太郎が報告しました。



当日配布レジュメは以下のとおりですが、

PDFご希望の方はお送りしますので、当会まで御連絡ください。

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2019年12月21日 跡見学園女子大学地域交流センター公開シンポジウム
「東日本大震災と「記憶」の記録化 −試みとしての地域史・写真展・記憶地図・街の復元−」
於:跡見学園女子大学文京キャンパスブロッサムホール
原子力災害地域の歴史を未来へ紡ぐ −大字誌という方法−
西村 慎太郎

はじめに −課題設定−
・福島第一原子力発電所事故における歴史資料保全とそれを還元する「大字誌」という実践の検証

機歴史資料を遺す活動について -前提-
1-1 福島県における歴史資料の継承
・文化財担当者、博物館学芸員、ふくしま歴史資料保存ネットワーク、茨城文化財・歴史資料救済・保全ネットワーク(茨城史料ネット)、「筑波大学 復興・再生支援プログラム 東日本大震災の記憶・記録の共有・継承による地域コミュニティ再生のための情報基盤の構築」をはじめとした県内外の様々な人びとの活動

1-2 NPO法人歴史資料継承機構じゃんぴんの活動
・ニューズレター『じゃんぴん』参照
・東日本大震災関係:2011年8月より茨城史料ネットに協力(レスキュー、保存処置やアイテムレベルの記述精査、学生指導)
・双葉町両竹泉田家資料の修復・卒業制作(東洋美術学校)

供福島第一原子力発電所事故以降の浪江町請戸の大字誌
2-1 浪江町請戸について
・浪江町東端の港町。近世における東廻り航路の寄港地の一つ
・近代以降は鰹漁と鰹節生産が盛ん
・東日本大震災の津波により、約600戸が全壊流出
・死者・行方不明者は浪江町請戸・中浜・両竹(旧請戸村)合せて154人
・原発事故の影響によって避難指示解除準備区域に指定

2-2 請戸における歴史資料保全と継承の活動について
・東日本大震災に伴う津浪によって請戸地区の歴史資料(個人・寺社)の全てが流出
・請戸区公文書も水濡れによるダメージ(東北大学災害科学国際研究所による作業中)
・『浪江町史』編纂のために収集された資料の複製、写真資料は教育委員会に現存
・郷土史家・鈴木孝一氏による『請戸小史』(私家版)が現存
・2016年2月 請戸地区紺野廣光氏より泉田邦彦氏へ大字請戸誌の編纂・執筆依頼
 ⇒天野真志・西村慎太郎・松下正和・井上拓巳参加
・天野氏より出版社として蕃山房へ依頼 / 発行:請戸誌刊行委員会
・2017年9月シンポジウム「地域歴史遺産救出の先へ」における報告
・2018年5月刊行 A4判200頁。800部印刷 / 請戸全戸(375戸)配布
   第吃 望郷編(請戸・両竹・中浜地区の住民から18本の原稿を得る)
    震災編(震災後に行ったアンケート結果の分析。分析担当:天野)
  民俗編(請戸田植え踊りのレポート、紺野氏による聞き取り調査成果)
   第局 歴史編
・2018年10月13日シンポジウム「福島県浜通りの歴史と文化の継承−『大字誌ふるさと請戸』という方法−」
・2019年10月27日地元報告会「請戸の歴史と文化を知る会」
・構成・仕様(A4判200頁、800部印刷)
・津波によって全戸全壊流出、現在は移転促進区域に指定され、震災以前のコミュニティを形成することは不可能に
・請戸地区での大字誌編纂は、自分たちの生活の証を後世に伝え、請戸から離れた場所で「ふるさとを想うため」の手助けになるはず

掘福島第一原子力発電所事故以降の双葉町・浪江町請戸の大字誌
3-1 双葉町両竹について
・古代:ペトログリフの残る稲荷迫古墳 / 隣の郡山村が郡衙 / 磨崖仏
・中世:中世城郭・熊野信仰(熊野権現)の拠点
・町村法施行に伴う明治の大合併で請戸村の一部に
・昭和の大合併で両竹地区が浪江町と双葉町に分かれて編入(浪江町両竹・双葉町両竹)
・東日本大震災では死者53名・行方不明者1名(のちに関連死128名)
・2013年5月28日「帰還困難区域」(町内96%)と「避難指示解除準備区域」が設定
・震災復興祈念公園の建設予定

3-2 両竹における歴史資料保全と継承の活動について
・2011年8月泉田邦彦氏による泉田家資料の救出
 ⇒2017年8月泉田家資料2293点の目録作成・編成完了(担当 西村慎太郎)
・2017年9月シンポジウム「地域歴史遺産救出の先へ」における報告
・人びとの生活空間の上に復興祈念公園の建設予定のため景観も含め当該地域の歴史の全てが破壊されてしまうことの危機感
 ⇒朝日新聞社クラウドファンディングA-port「双葉町両竹の歴史と遺産を後世に!! 出版物を同地区の全戸に配りたい」募集開始(通称「両竹じゃんぴん」)
 ⇒活動予定:2020年双葉町両竹の歴史・文化を後世に遺す本の刊行
  ⇒活動の見直し:ヾ行開始を2019年に前倒し(早い方がいいため)
          ▲屮奪レット1年1冊で10冊本とする(継続し次世代に繋げる)
          「もろたけ歴史通信」(PDF版)を双葉町ポータルサイトで更新
  ⇒アピール:2017年10月18日から2018年2月7日(支援金募集最終日翌日)まで毎日両竹のコラム執筆⇒【発見】毎日更新することは反響が多いのみならず、歴史研究者として自身のレベルアップに結実
⇒目標額:66万円(最終的に84万6000円。ネットでの支援のみ)
・2019年12月『大字誌両竹』創刊号刊行

おわりに
・防災集団移転促進事業地区・復興祈念公園、または中間貯蔵施設のために破壊される地域の歴史と記憶をどのように継承するかの実践
・なぜ、当該地域の大字レベルの歴史と記憶を継承する必要があるのか?
・国家主導の「創造的復興」のため、地域やコミュニティの復興に結び付いていないという批判
⇒双葉町: 『双葉町復興まちづくり計画(第二次)』など復興計画の初発段階から現在に至るまで「双葉町の歴史・伝統・文化の記録と伝承」を柱に掲げる
⇒大熊町:『大熊町第二次復興計画改訂版』 などにおいて「大熊のDNAを残し、新しい文化を紡ぐため」「ふるさとの歴史を伝えるための記録の保管と活用」を重点施策に掲げる

⇒帰還困難区域などの地域におけるコミュニティの復興には、当該地域の歴史と文化の継承が不可欠




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朝日新聞クラウドファンディングA-port
「東日本大震災と原発事故で失われつつある
福島県双葉町両竹の歴史と文化を承継したい!」

https://a-port.asahi.com/projects/morotake-jumping/
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NPO法人 歴史資料継承機構じゃんぴん

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